アドレス日本一周 east[49]
投稿日:2013年9月8日
冬の北海道、最初の難関
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11月29日。長万部温泉「丸金旅館」の夜明け。目をさますと、すぐに朝湯に入る。男湯と女湯は入れ替わっていた。湯から上がると、外に出てみる。まだ11月だというのに強烈な寒さ。気温は氷点下4度。津軽海峡を渡ると、寒さが違う。
あたりは一面、真っ白だ。雪ではなく、霜が降りている。
身を切られるような寒さの中を歩き、宿に戻ると焼き魚、ニシン漬、ホウレンソウのおひたし、玉子焼き、海苔の朝食を食べる。ご飯はいつものように三杯飯だ。
7時30分、「丸金旅館」を出発。長万部からは国道37号で室蘭に向かっていく。寒さはきついが、コーナーや鉄橋のつなぎ目などは凍っていないので、まずはひと安心といったところだ。
こうして寒風をついて走っていると、アドレスのグリップヒーター、シートヒター、グリップカバー、風防の4点セットのありがたさがじつによくわかる。
グリップヒーターのおかげで、まだ薄手のグローブで走っている。素手でグリップを握っても気持ちいい。この超スグレモノのグリップヒーターのおかげで、指にはアカギレも切れていないし、手にはヒビも切れていないし、シモヤケもできていない。グリップカバーとの相乗効果で、グリップヒーターの効き目倍増といったところだ。
シートヒーターのポカポカ感は何ともいえない気持ちのよさ。ホットカーペットのような暖かさだ。この暖かさは尻から腰、さらには全身にゆっくりと伝わっていく。
寒風を遮断してくれる風防には、ウエア1枚分の効果がある。
アドレスV125Gリミテッドのこれら4点セットはたいしたものだ。
長万部を出発すると、まずは最初の難関の静狩峠を登っていく。
峠道のコーナーでは、最大限の注意を払う。大型トラックがやってくると、左側によけ、先に行ってもらうようにする。万が一の転倒に備えてのことだ。
静狩峠を貫くトンネルの入口あたりにはかなりの雪が見られたが、路面には雪はないし、アイスバーンにもなっていなかった。
静狩峠のトンネルを抜け出ると、峠道のゆるやかな下りではアイスバーンとの遭遇に備え、上り以上に注意を払った。
こうして無事に静狩峠を越えると、次の難関の礼文華峠に向かっていく。
礼文華峠のトンネルを抜け、豊浦に下ったときは大きな難関を突破した喜びにひたった。これで「冬の北海道一周はできる!」と思ったほどだ。
ところで太平洋岸スレスレのところにある静狩峠と礼文華峠は、ともに日本列島を太平洋側と日本海側に二分する中央分水嶺の峠になっている。
国道37号の長万部から静狩峠までは太平洋世界。
静狩峠から礼文華峠までの間は太平洋のすぐ近くだが、日本海世界だ。
礼文華峠を越えると、また太平洋世界になる。